UTMの選び方 注目すべき3つのポイント

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UTMは各社セキュリティベンダーから発売されているため、その種類も様々です。この記事にはUTM選びに役立つ情報として、仕様のどこに注目すればいいのか、ベンダーの技術力の重要度は高いのかなどUTM選びの参考になる情報を掲載しました。UTM選びの参考にされてください。

まず考えるべきことはUTMで保護可能なユーザー数です。UTMは同時接続可能なユーザー数が機器ごとに推奨値として定められています。機器によって10程度から100以上とさまざまです。自社の規模に合わせて機器を選定しましょう。
さらにこのユーザー数を決める際は、拡張性と余力を持たせることも大切です。自社のネットワーク拡張や部門の増加を視野に入れてあらかじめ余裕を持ったユーザー数で利用可能な機器を選定する必要があります。またネットワーク拡張予定がない場合でもUTMで処理可能なぎりぎりのユーザー数で利用するとUTMが十分に性能を発揮できないことも考えられます。将来性と機器性能のバランスを考えることが重要です。

次にUTMの基本スペックを考えましょう。UTMはコンピュータと同じくCPUやメモリを有しており、CPUの数や性能が処理能力を左右します。CPUが少ない、性能が劣る製品はその分処理能力が期待できないことが考えられます。
UTMはネットワークのセキュリティを統合管理する製品のため、低い処理能力はネットワーク全体のスループット(時間当たりの処理能力)を低下させデータ送受信が遅延したり、業務効率を低下させる要因にもなりかねません。基本スペックはきちんと確認しましょう。

さらに着目すべき点はベンダーの技術力です。多くのベンダーはUTMを海外のベンダーから輸入していたり、処理装置に海外製品を利用しています。UTMは24時間365日稼働を前提として導入される機器です。そのためUTMに何かのトラブルがあった場合は迅速な対応が求められ、ベンダーの技術力はUTM導入にあたってひとつの選び方の基準となるでしょう。

この記事ではUTMの選び方として処理可能なユーザー数、CPUなどの基本スペック、ベンダーの技術力をあげましたが、このほか必要な機能と不必要な機能を見分けて、適切な機能を持ったUTM製品を選ぶことも重要でしょう。導入のためにこのwebサイトで十分な知識を得て、各ベンダーと相談して最適なUTMを導入していただければと思います。

このブログ記事について

このページは、b-conectが2015年11月 2日 12:05に書いたブログ記事です。

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